「FTMOがOANDAを買収した」——2025年12月、このニュースはプロップファーム業界を震撼させました。
FTMOは2015年設立のプロップファーム業界の絶対的リーダーです。累計出金額は5億ドル(約750億円)を超え、Trustpilotでは40,000件を超えるレビューで4.8/5の高評価を獲得。2026年2月には従来の2-Stepチャレンジに加え、1回の評価でプロトレーダーを目指せる1-Stepチャレンジも導入されました。
この記事では、FTMOの全プラン(1-Step・2-Step)の詳細ルール・料金・スプレッド・出金方法から、OANDA買収後の変化、Standard口座とSwing口座の違いまで、日本人トレーダーが知るべきすべてを網羅します。
第1部:FTMOとはどんな会社か
会社概要
FTMOは2015年にチェコ共和国のプラハで、Otto Pastrnak氏とRadovan Vojtko氏が創業しました。「優秀なトレーダーが資金不足で活躍できない現状を変えたい」という理念からスタートし、現在は世界180カ国以上で利用されるプロップファーム業界の最大手に成長しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | FTMO s.r.o. |
| 設立 | 2015年(チェコ・プラハ) |
| 累計出金額 | 5億ドル超(約750億円・公式発表) |
| Trustpilot評価 | 4.8/5(40,000件超) |
| 対応国 | 180カ国以上 |
| プラットフォーム | MT4・MT5・cTrader・DXtrade |
| 日本語サポート | あり(メール対応) |
| 最大運用資金 | $2,000,000(スケーリング時) |
2025年12月:OANDA買収の衝撃
2025年12月、FTMOは大手FXブローカーOANDAの買収を完了しました。これによりFTMOはプロップファーム事業だけでなく、ブローカレッジ事業にも本格参入。2026年3月にはOANDAが運営していた「OANDA Prop Trader」をFTMOグループへ移管し、同サービスは終了しました。
この買収は業界全体に大きなインパクトを与えました。FTMOが自社でブローカー機能を持つことで、取引環境のさらなる改善・コスト削減・透明性の向上が期待されています。プロップファーム単独の企業がブローカーを買収するのは業界初の出来事です。
信頼性の根拠
FTMOはプロップファーム事業自体について金融規制を受けていません(これは業界全体に共通する特徴です)。しかし以下の実績が信頼性を担保しています。
- 10年超の運営歴:2015年から一度も重大な出金トラブルの報告なし
- 累計出金5億ドル超:業界で圧倒的に多い出金実績
- Trustpilot 4.8/5:40,000件超のレビューで高評価を維持
- OANDA買収:FCA規制ブローカーを傘下に持つ企業体制
- 出金データの毎月公開:透明性が非常に高い
第2部:FTMOのチャレンジプラン完全解説
2026年現在、FTMOには2つのチャレンジ形式があります。
2-Step チャレンジ(従来型・最もポピュラー)
2段階の評価プロセスを経てFTMOトレーダーになるクラシックなモデルです。
| 口座サイズ | 料金(EUR建て) | 日本円換算(目安) |
|---|---|---|
| $10,000 | €155 | 約25,000円 |
| $25,000 | €250 | 約40,000円 |
| $50,000 | €345 | 約55,000円 |
| $100,000 | €540 | 約87,000円 |
| $200,000 | €1,080 | 約174,000円 |
※料金はEUR建てで請求されます。日本円換算は1EUR=約161円(2026年4月時点)で計算。為替変動により変わります。最新価格はFTMO公式の注文画面で確認してください。
| ルール項目 | フェーズ1(チャレンジ) | フェーズ2(検証) | FTMOアカウント |
|---|---|---|---|
| 利益目標 | 10% | 5% | なし |
| 最大日次損失 | 5% | 5% | 5% |
| 最大総損失 | 10%(固定) | 10%(固定) | 10%(固定) |
| 審査期間 | 無制限 | 無制限 | — |
| 最低トレード日数 | 4日 | 4日 | なし |
| 利益分配率 | — | — | 80%(最大90%) |
| レバレッジ(Standard) | 1:100 | 1:100 | 1:100 |
| レバレッジ(Swing) | 1:30 | 1:30 | 1:30 |
1-Step チャレンジ(2026年2月新設)
2026年2月に追加された新しい形式です。1回の評価フェーズのみでFTMOトレーダーになれる最速ルートです。ただしルールが2-Stepより厳しい部分があります。
| 口座サイズ | 料金(EUR建て) | 日本円換算(目安) |
|---|---|---|
| $10,000 | €89 | 約14,000円 |
| $25,000 | €199 | 約32,000円 |
| $50,000 | €289 | 約47,000円 |
| $100,000 | €449 | 約72,000円 |
| $200,000 | €899 | 約145,000円 |
1-Stepは2-Stepより料金が安く設定されています。ただしルールがいくつか異なります。
| ルール項目 | 1-Step チャレンジ | 1-Step FTMOアカウント |
|---|---|---|
| 利益目標 | 10% | なし |
| 最大日次損失 | 3%(2-Stepの5%より厳しい) | 3% |
| 最大総損失 | EODトレーリング方式 | EODトレーリング方式 |
| ベストデイルール | あり(50%ルール) | あり |
| 審査期間 | 無制限 | — |
| 最低トレード日数 | 4日 | なし |
| 利益分配率 | — | 80%(最大90%) |
1-Stepの重要ルール解説
①最大日次損失が3%(2-Stepの5%より厳しい)
2-Stepの日次損失上限は5%ですが、1-Stepでは3%です。$100,000口座の場合、1日に$3,000以上の損失(含み損含む)が出た時点で即失格になります。ポジションサイジングをより慎重にする必要があります。
②最大総損失がEODトレーリング方式
2-Stepでは最大総損失は初期残高の10%で固定ですが、1-Stepでは「EODトレーリング方式」が採用されています。これは日ごとの終値ベースで損失上限が切り上がっていく方式です。利益が出るほど損失上限も上がるため、利益を守る力が求められます。
例:$100,000口座で初日に$4,000の利益が出た場合
→ 最大総損失ラインは$90,000から$94,000に切り上がる
→ 以降$94,000を下回ると失格
③ベストデイルール(50%ルール)
最も利益の大きい1日(ベストデイ)の利益が、全利益日の合計利益の50%を超えてはなりません。つまり「1日の大勝ちだけで合格」することができない設計です。
例:合計利益$10,000のうち、1日で$6,000を稼いだ場合
→ $6,000 / $10,000 = 60%でベストデイルール違反
→ 合計利益が$12,000以上になれば($6,000 / $12,000 = 50%)ルールクリア
1-Step vs 2-Step:どちらを選ぶべきか
| 項目 | 1-Step | 2-Step |
|---|---|---|
| 料金 | 安い | やや高い |
| 合格までの速度 | 速い(1フェーズ) | 遅い(2フェーズ) |
| 日次損失制限 | 3%(厳しい) | 5%(余裕あり) |
| 最大総損失 | EODトレーリング(複雑) | 10%固定(シンプル) |
| ベストデイルール | あり(50%制限) | なし |
| 向いている人 | 上級者・安定型トレーダー | 初心者〜中級者・全般 |
初めてFTMOに挑戦する方は2-Stepから始めることを強く推奨します。1-Stepは料金が安い反面、日次損失3%・EODトレーリング・ベストデイルールという3つの追加ルールがあり、管理が格段に難しくなります。
第3部:Standard口座 vs Swing口座の違い
FTMOでは口座タイプを「Standard(FTMO Account)」と「Swing(FTMO Account Swing)」の2種類から選べます。この選択はトレードスタイルに直結する重要なポイントです。
| 項目 | Standard(通常口座) | Swing(スウィング口座) |
|---|---|---|
| レバレッジ | 1:100 | 1:30 |
| ニュース取引(ファンデッド時) | 前後2分禁止 | 制限なし |
| 週末ポジション保有(ファンデッド時) | 禁止 | OK |
| 夜間ポジション保有(ファンデッド時) | ロールオーバーから2時間超禁止 | OK |
| チャレンジ中の制限 | なし | なし |
重要:チャレンジ中(評価フェーズ)はどちらの口座タイプでも制限は適用されません。ニュース取引も週末保有も自由です。制限が適用されるのはFTMOトレーダー(ファンデッドアカウント)に昇格した後です。
デイトレーダー・スキャルパーはStandard(レバレッジ100倍)、スウィングトレーダー・EA使い・ニューストレーダーはSwing(制限なし)を選ぶのが基本戦略です。
第4部:取引環境の詳細
対応プラットフォーム
| プラットフォーム | 特徴 |
|---|---|
| MetaTrader 4(MT4) | 25,000以上のアドオン・EA完全対応・世界で最も普及 |
| MetaTrader 5(MT5) | 10,000以上のアドオン・高度なチャート分析・マルチアセット対応 |
| cTrader | 直感的なUI・DoM(板情報)対応・スキャルピング向き |
| DXtrade | ブラウザベース・インストール不要 |
取引可能な商品
| 商品カテゴリ | 銘柄数 | 主な銘柄 |
|---|---|---|
| FX通貨ペア | 44種 | EUR/USD・USD/JPY・GBP/USD・EUR/JPY他 |
| 株価指数 | 14種 | US30・US100・US500・DE30・JP225他 |
| 貴金属 | 8種 | XAU/USD(ゴールド)・XAG/USD(シルバー)他 |
| エネルギー | 2種 | USOIL・UKOIL |
| 仮想通貨 | 多数 | BTC/USD・ETH/USD他 |
スプレッド・取引コスト
FTMOの取引手数料は片道$2(往復$4)です。これは業界でも最安水準に近い設計です。仮想通貨は取引手数料が無料です。
| 銘柄 | FTMOの実質コスト(スプレッド+手数料) |
|---|---|
| EUR/USD | 約0.5pips相当 |
| USD/JPY | 約0.6pips相当 |
| GBP/USD | 約0.7pips相当 |
| XAU/USD | 約$14/1LOT |
FTMOのスプレッドはプロップファーム業界の中でもトップクラスに狭い部類です。取引コストの安さは直接的に利益率に影響するため、この点は大きなメリットです。
第5部:スケーリングプラン&プレミアムプログラム
スケーリングプラン
FTMOでは一定条件を満たすと口座残高が25%増額され、利益分配率も90%にアップグレードされます。
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 過去4ヶ月の成績 | 利益を出し、合計利益が口座残高の10%以上 |
| 達成時の特典 | 口座残高が25%増額+利益分配率90% |
| 最大資金 | $2,000,000 |
例:$200,000口座でスケーリング達成 → $250,000に増額。さらに達成 → $312,500… と繰り返し、最大$2,000,000まで資金を拡大できます。
プレミアムプログラム
さらに上位の「プレミアムプログラム」では、以下の特典が提供されます。
- 過去4ヶ月間にFTMOアカウントを失敗していないこと
- 少なくとも4回の報酬引き出しを処理し、各回で4%以上の利益を達成
- 同じチャレンジが1回無料
- 利益配分が最大$600,000に増加
第6部:出金方法の完全ガイド
| 出金方法 | 手数料 | 着金日数 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| 銀行送金(国際) | 無料〜(銀行側手数料別途) | 3〜7営業日 | ★★★★☆ |
| Visa Direct / Mastercard Send | 無料 | 1〜3営業日 | ★★★★★ |
| 仮想通貨 | ネットワーク手数料のみ | 数時間〜1日 | ★★★★☆ |
| Skrill | — | 1〜2営業日 | ★★★☆☆ |
初回出金は最初の取引日から14日後に申請可能です。以降は定期的に出金申請ができます。合格時にチャレンジ料金が初回出金と合わせて返金されます(初回のみ)。
第7部:禁止事項の完全リスト
| 禁止事項 | 適用範囲 | 違反時 |
|---|---|---|
| ニュース取引(指標前後2分) | ファンデッドアカウント(Standard口座のみ) | 失格の可能性 |
| 週末ポジション保有 | ファンデッドアカウント(Standard口座のみ) | 失格の可能性 |
| 夜間ポジション保有(2時間超) | ファンデッドアカウント(Standard口座のみ) | 失格の可能性 |
| マーチンゲール手法 | 全フェーズ | 注意喚起〜失格 |
| ティックスキャルピング | 全フェーズ | 失格 |
| 同一EAの複数口座使用 | 全フェーズ | 口座開設拒否の可能性 |
| 複数口座間の裁定取引 | 全フェーズ | 失格 |
Swing口座を選択すればニュース取引・週末保有・夜間保有の制限はすべて解除されます。ただしレバレッジが1:30に制限される点にはトレードオフがあります。
第8部:他社との徹底比較
| 項目 | FTMO | Hantec Trader | The5%ers | E8 Funding |
|---|---|---|---|---|
| 設立 | 2015年 | 2023年(グループは1990年) | 2016年 | 2021年 |
| 最小料金 | €89(1-Step) | $39 | $95 | $50 |
| 利益分配率 | 80〜90% | 75〜90% | 50〜100% | 80〜100% |
| 最大資金 | $2,000,000 | $200,000 | $4,000,000 | $300,000 |
| 最大損失(2-Step系) | 10%(固定) | 10%(固定) | 5%(固定) | 8%(固定) |
| 日次損失 | 5%(2-Step)/3%(1-Step) | 5% | なし | 5% |
| ニュース制限 | ファンデッド後2分(Standard) | ファンデッド後3分 | 緩い | なし |
| 週末保有 | Swing口座のみ | OK | OK | OK |
| 日本語サポート | あり | あり | なし | なし |
| 審査料返金 | あり(初回のみ) | なし | なし | なし |
| 無料トライアル | 14日間 | あり | なし | なし |
| プラットフォーム | MT4/MT5/cTrader/DXtrade | MT4/MT5/Web | MT5 | MT5/cTrader/Match-Trader |
| Trustpilot | 4.8/5(40,000件) | 4.7/5(600件) | 4.6/5 | 4.3/5 |
第9部:FTMOのメリット・デメリット
メリット
- 業界10年超の圧倒的信頼性:累計出金5億ドル超・重大トラブル報告なし
- OANDA買収による企業体力:プロップファーム+ブローカーの統合エコシステム
- 審査料の全額返金:合格時に初回のみチャレンジ料金が戻る
- 14日間の無料トライアル:本番前にルールを体験できる
- 日本語メールサポート:英語が苦手でも安心
- スケーリングで最大$2,000,000:長期的な成長ポテンシャルが大きい
- 1-Step/2-Stepの選択肢:トレードスタイルに合った評価形式を選べる
- 業界最狭水準のスプレッド:取引コストが低い
- 4種のプラットフォーム対応:MT4/MT5/cTrader/DXtrade
デメリット
- Standard口座ではニュース制限あり:ファンデッド後に指標前後2分の取引禁止
- Standard口座では週末・夜間保有禁止:スウィングトレーダーはSwing口座が必須
- Swing口座はレバレッジ30倍:Standard(100倍)と比べて大幅に低い
- 料金がやや高め:2-Stepの$10,000口座で€155(Hantec Traderは$39〜)
- 1-Stepはルールが複雑:日次3%・EODトレーリング・ベストデイルールの三重制限
- プロップファーム事業自体は金融規制なし:OANDA傘下ではあるが直接的な規制はない
よくある質問(FAQ)
FTMOの無料トライアルとは何ですか?
FTMOチャレンジと同じ環境・ルールで14日間デモトレードができる無料サービスです。合格してもファンデッドアカウントは取得できませんが、「自分のトレードスタイルがFTMOのルールに合うか」を事前に確認できます。公式サイトのトップページから無料で申し込めます。
1-Stepと2-Stepはどちらがおすすめですか?
初めての方は2-Stepを推奨します。1-Stepは料金が安い反面、日次損失3%・EODトレーリング・ベストデイルールという追加ルールがあり管理が難しいです。安定して利益を出せるようになってから1-Stepに挑戦するのが合理的です。
Standard口座とSwing口座はどちらを選べばいいですか?
デイトレーダー・スキャルパーはStandard(レバレッジ100倍)。スウィングトレーダー・ニューストレーダー・EA使いはSwing(制限なし・レバレッジ30倍)が向いています。チャレンジ中はどちらも制限がないため、ファンデッド後のトレードスタイルで選んでください。
OANDA買収で何が変わりましたか?
現時点で利用者が直接感じる大きな変化は限定的ですが、FTMOがブローカー機能を自社で持つことで、今後スプレッドの改善・取引商品の拡大・サービスの統合が期待されています。OANDA Prop Traderは2026年3月末に終了し、FTMOグループに統合されました。
審査料の返金はいつ行われますか?
FTMOトレーダーに昇格した後、初回の出金時にチャレンジ料金が合わせて返金されます。返金は初回のみで、2回目以降のチャレンジ料金は返金されません。
ゴールド(XAU/USD)でのトレードに制限はありますか?
ゴールドはFTMOの全プランで取引可能です。口座サイズによって最大ロット数の上限があります($10,000口座で最大2ロット程度)。Standard口座ではファンデッド後にニュース前後2分の制限が適用されるため、指標発表時のゴールドトレードにはSwing口座が適しています。
日本語でサポートを受けられますか?
はい、メールでの問い合わせは日本語に対応しています。翌日〜翌々日に日本語で返信が届きます。チャットサポートは英語のみですが、緊急でない問い合わせであればメールで十分対応可能です。FTMOのWebサイト自体は日本語非対応ですが、Google翻訳を使えば操作に支障はありません。
FTMOとHantec Traderはどちらがいいですか?
トレードスタイルと優先順位で決めてください。ニュース取引を頻繁にするならHantec Trader(チャレンジ中は制限なし)、10年超の実績・審査料返金・$2Mスケーリングを重視するならFTMO。両社ともに日本語サポートがあるため、並行利用してリスク分散する方法もおすすめです。
まとめ
FTMOは2026年現在もプロップファーム業界の絶対的リーダーです。10年超の運営歴・累計出金5億ドル超・OANDA買収という実績は他社の追随を許しません。2026年2月に追加された1-Stepチャレンジにより選択肢も広がりました。
ただし、Standard口座のニュース制限・週末保有禁止は自由度を求めるトレーダーにとってはマイナスです。これらの制限が気になる方はSwing口座(レバレッジ30倍)を選ぶか、Hantec Traderなど制限の少ない会社との併用を検討してください。
FTMOの14日間無料トライアルを使えば、自分のトレードスタイルがFTMOのルールに合うかリスクゼロで確認できます。まずはトライアルから始めてみてください。
